抜毛症とは？脱毛症と何が違う？

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抜毛症とは何か知っていますか？
また、抜毛症と脱毛症の違いを知っていますか？

Mr.ヘルスィ

私は今まで抜毛症と脱毛症は同じものだと思っていました。
だから「ぬけげしょう」と読んでいました。

抜毛症の読み方は「ばつもうしょう」です。「ぬけげしょう」ではありません。
「ぬけげしょう」と読んでいる人のほうが多いのではないかと思います。

脱毛症は髪の毛がいろんな原因で抜けていく病気ですが、抜毛症は抜毛癖とも呼ばれるように自分で自分の髪の毛を抜く病気で、精神障害の一種です。

抜毛症、抜毛癖、トリコチロマニアは同じ？原因は？

抜毛症、抜毛癖、トリコチロマニア、これらは呼び方が違うだけですべて同じ病気を指しています。抜毛症は幼児期から思春期に発症することが多く、ストレスが大きな原因と考えられています。

女医 ふる

抜毛症患者は女性に多いのですが、驚くことに9割が女性なんです！

・夫婦間の不和、兄弟間の不和などの大きなストレスから無意識に髪の毛を抜く癖がついてしまった。
・学校での生徒や先生とのトラブルから髪の毛を抜くようになった。
・一人ぽっちの時に何気なく髪の毛を抜いたら痛痒くてそれが病みつきになった。

発症のきっかけはそれぞれですが、止めたくても止められないというのが抜毛症の症状です。
抜毛症は心のケアが必要なので治療は心療内科、精神科などになります。
髪の毛は当然のことながら、抜いたところは薄くなって禿げてきます。

髪の毛が薄くなると人前に出るときはウィックをするようになります。
ウィックをしている箇所は髪を抜きたくても抜けないので、ウィックは抜毛症に対して有効な対策の一つといえます。

しかし、抜いたところの毛根は繰り返しの抜毛でかなり傷んできます。だから、抜毛症の方はウィックを使いながら育毛剤や発毛剤を使って抜けた皮膚の毛根をケアする人が多いです。

ドクターＸ

抜毛を繰り返した毛根はダメージが深く、市販の育毛剤ではなかなか復活しません。抜毛症の女性専用に開発された薬用発毛促進剤があります。現在、市販品では唯一の抜毛症専用の医薬部外品です。
参考 ＞＞ https://trichotilomania.tokyo/

抜毛症がひどくなると髪の毛だけでなく全身の毛を抜くようになってくるそうです。
更に怖いのは、「食毛症」を併発する可能性があることです。食毛症とは文字通り毛を食べることですが、消化されにくい髪の毛は腸閉塞を引き起こすこともあるので抜毛症を甘く見てはいけません。

Mr.ヘルスィ

モデルの土屋光子さんという方は、残った髪の毛すべて剃ってスキンヘッドにしたんだそうな。確かに抜く毛を無くすというのも抜毛症を克服したことになるかもしれないが、なかなか決断できることではないな！

脱毛症とは

脱毛症は大きく「円形脱毛症」「男性型脱毛症」の２つに分けられます。

①円形脱毛症

脱毛症で特に有名なのが円形脱毛症です。以前はストレスが原因とされてきた円形脱毛症ですが、ストレスは発症のきっかけに過ぎないことが最近の研究でわかってきました。

現在では円形脱毛症の原因は「自己免疫疾患」が有力です。自己免疫性疾患とは免疫系機能に異常が生じ、正常な身体の一部を敵とみなして攻撃してしまう病気です。

円形脱毛症では、免疫細胞のTリンパ球が毛根を異物として誤って攻撃してしまうために発症すると考えられています。ですが、なぜ毛根を異物と間違えるのかまでは解明されていません。

円形脱毛症の治療には、ステロイド系の塗り薬や塩化カルプロ二ウム系のぬり薬のほか、飲み薬ではグリチルリチン系、セファランチン系などがあります。

②男性型脱毛症（AGA）

男性型脱毛症はAGAという略称で広く知られており、禿げている若い男性のほとんどはこのAGAです。一般的に遺伝や男性ホルモン過多の影響などで起こるといわれています。

若いうちから抜け毛が進行し、額の生え際や頭頂部のどちらか一方、または両方同時に薄くなっていきます。

AGAは放っておくとどんどん進行します。しかし、きちんと対処すれば治る病気でもあります。
AGA専門のクリニックもたくさんあるので気になるなら受けてみてはいかがでしょうか？